公営の競技とは言え、ギャンブル要素も伴う競輪。今回は競輪の詳しいルールを初心者の方でもわかって頂けるよう、解説していきます。内容は非常にシンプルなので、この記事を読んで全て覚えてしまいましょう。
競輪って一体何なのか?
競輪とは公営競技の一種です。公営競技には「競馬」「競艇」「オートレース」「競輪」があります。宝くじも公営のギャンブルですが、競輪と大きく異なるのはデータや心理要素で結果を予測しやすい事です。特に競輪は「70%を展開が占める」と言われていて、心理的な要素が勝敗に大きく関わりやすい事でも有名です。ちなみに、競輪のルールをざっくりというと、自転車に乗って走って、1着を争うスポーツになります。
競輪はどれくらいの人数でどれくらいの距離を走るのか?
競輪は5人から9人の選手でレースを行う競技です。開催される試合内容によって異なりますが、最大で9選手しか参加できません。ルール上走行するトラックの距離は1,600mから3,000mと定められていますが、多くのレースは1,600mもしくは2,000mの距離で争われます。トラックの1周のことを「バンク」と呼び、400mのバンクの競輪場が殆どです。
競輪特有のルール「ライン」とは?
競輪には、独特なルール「ライン」というものがあります。ラインとは出場する選手の中で事前に「グループ分けされるもの」です。例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9の9名の選手が出ていれば、一例では以下の通りに分けられます。
A: 1-2-3
B: 4-5-6
C: 7-8-9
競輪は事前に決められたラインで序盤と中盤は固まって走行します。中盤まではラインと呼ばれるグループでの団体戦なのです。中盤までの団体戦で、どの辺りの位置につけておくのか?が最終結果に表れやすい競技となっています。ラインは2人の選手から5人の選手で構成され、上記の例のように、均等にならない事も多いです。
ラインは、各選手の脚質、年齢、性格の合う合わない、キャリアの長さなどで事前に決められます。同郷の選手同士で固まることが多く、関東の選手が作ったラインで「関東ライン」など特有のネーミングをされる場合もあります。このラインの事前情報や、レース前の状態を見て、予想を立てていくのが競輪の醍醐味です。
参考:【競輪のラインとは?】意味・種類と並びの読み方や予想方法を解説!
競輪の賭け方の基本
競輪には7通りの賭け方があります。これも最低限のルールとして覚えておきましょう。
・3連単 1着から3着までの番号の選手を着順で当てる
・3連複 1着から3着までの番号の選手を着順不同で当てる
・2連単 1着から2着までの番号の選手を着順で当てる
・2連複 1着から2着までの番号の選手を着順不同で当てる
・2枠単 1着から2着までの枠番の選手を着順通り当てる
・2枠複 1着から2着までの枠番の選手を着順不同で当てる
・ワイド 3着までの選手の内、2選手を着順不同で当てる
競輪には、「車番」と「枠番」という物があり、殆どの場合は車番で予測されることが多いです。以下に、競輪の経験に応じたおすすめの賭け方をご紹介しておきます。
①初心者には「ワイド」がおすすめ
競輪が初めてだという方には「ワイド」の賭け方がおすすめです。3/36の確率で当てることが出来、高確率で当たります。ポイントとしては、前述した「ライン」をしっかりと予測して、強いラインの選手から着順を予測する事です。強いラインの選手が前方に行けば、その中で2選手を選べばいいだけなので、簡単に当たってしまうでしょう。
1つだけポイントなのは「買い目を増やし過ぎないこと」です。当たりやすい賭け方だけに、払い戻し率も低くなります。せっかく当てたのに、賭けた金額の方が多くなる「トリガミ」にならない工夫が必要です。
参考:【競輪のワイドで稼ぐには?】意味・確率・ボックス点数と必勝法を解説!
②もうちょっとレベルアップで「2連単」を狙う
競輪に慣れてこられた方には「2連単」がおすすめです。1/72の確率で当たります。とはいえ、ワイドと異なるのは、1着がどの選手になって、2着がどの選手になるのか?まで予想をしなければいけないためハードルが高いです。ここでも、ラインをしっかり予想し、どのラインが強いのか?を事前に調べておきましょう。4から7点での買い目がおすすめで、1着になりそうな選手は必ず押さえて賭けるようにしましょう。
払戻金はワイドよりも多くなる可能性が高いので、買い目を若干増やしてもいいですが、1着の予想が外れると中々当たりません。初級コースのワイドの時から常に「どの選手が1着になりそうか?」という予行練習を積み重ねておくことがスキルアップに繋がります。
参考:【競輪の二車単で稼ぐには?】意味・全通り・ボックス点数と必勝法を解説!
③かなりのハイレベルなのが「3連単」
2連単にも慣れ、さらに払い戻しが大きいギャンブルをしたいと思われたら、今度は「3連単」がおすすめです。1/504でしか当たりませんが、当たった時は数百倍の払い戻しが起こる事もざらです。10から15点程度の買い目をし、勝負に打って出ましょう。
かなり慎重に「ラインの強弱」を読まなければ、賭けた物が全てパーになる可能性も高いです。ワイドや2連単の際に的中率が上がって来てから3連単に挑んでいきましょう。
参考:【競輪の三連単で稼ぐには?】当たる確率・平均配当・最高額を解説!
競輪のレースってどんなルールで始まって終わるのか?
競輪はシンプルな試合運びでレースが進んでいきます。簡単に流れのルールをご紹介しましょう。
①選手紹介
競輪ではまず最初に、バンクを周回しながら選手紹介があります。この選手紹介で、選手の状態を確認することが可能です。またラインもどんな組み合わせで、さらにどんな作戦になりそうなのか?がある程度予測できます。「脚見せ」「顔見せ」「地乗り」などとも呼ばれます。
②スタート
選手紹介が終わると、スタート位置の発送機に車両が固定され、スタートを待ちます。全車号砲と共にスタートし、ここでは「先導員」と呼ばれる先導車について全ての選手が走り始めます。
③周回
その後各選手がラインを組んで、思い思いのポジションで団体戦を展開します。ここでもまだ先導員がいて、わざと選手の壁になり風圧で選手に影響が及びにくいようになっているのです。レースによって周回数は異なります。
④打鐘
トップの選手が残り1.5周の「バックストレッチライン」に入ると打鐘が行われます。この打鐘を合図に先導員はコース外に退避し、いよいよ団体戦から個人戦に突入します。各選手がトップスピードで上位を狙うのです。ラインの中でもし烈なトップ争いが繰り広げられます。
⑤ゴール
どの選手も自身の最高速度でゴールへ向かいます。70km/hという驚異的なスピードでゴールに向かう姿は圧巻の一言です。下位に付けた選手が猛追して一気に上位に食い込んでくるレースも多いので、選手の能力や特性をしっかりと見抜いておきましょう。とはいえ、50%程度は先頭のラインの選手が1着になります。定石どおりに高確率で当てたいのであれば、ラインを意識した買い方が無難でしょう。
まとめ
というわけで、今回は競輪の細かいルールや車券の買い方などを詳しく解説してきました。非常にシンプルなルールのため、誰でもすぐに覚えることが出来るのではないでしょうか?賭け方に関しても、初心者でも比較的当てやすい買い方があります。
経験を積んで段々と予想をするのがうまくなってくれば、競輪を楽しんでひと稼ぎ出来るようになるかもしれません。まずは、今回ご紹介したような基本のルールを覚えて頂き、一歩ずつ着実に経験を積んでいかれることをおすすめします。興味がおありの方は、早速競輪場に足を運んでみましょう!