日本にはいくつかの公営競技と呼ばれるギャンブルがあります。競輪はその中の一つで、初めて楽しむ方にも比較的予想がしやすい競技として人気です。今回は、初めて競輪を楽しむにはどんなポイントを押さえておけばいいのか?基礎的なところからご紹介していきます。この記事を読んで、早速競輪を楽しみましょう。

競輪とはどんな競技なのか?

 

競輪は「競艇」「オートレース」「競馬」と4つある公営競技の中の一つです。7人から9人で自転車に乗り、競技場のバンクを周回して1位を決める自転車競技になります。公営競技の中でも心理戦の要素が高く、70%程度は駆け引きで勝敗が決まるとも言われている、見ごたえのある競技です。売上金の一部を社会福祉の増進などに当てていて、クリーンなイメージも強いのが特徴になります。

初心者でも予想がしやすいのは「心理戦の要素」が含まれているからです。事前にきちんとしたデータを集めておくことで、勝敗の予想に直結しやすい部分が高くなります。

競輪が開催される時間とは?

 

競輪は、開催される時間帯に応じて、レース呼び名を分けています。4つあるので、簡単にご紹介しておきます。

①日中開催(デイ開催)

1つ目のレースは「日中開催」です。デイ開催とも呼ばれ、殆どのレースは日中開催となっています。10時30分から17時ごろまで行われるレースを指し、全ての競輪場で開催されます。

②ナイター開催

2つ目のレースは「ナイター開催」です。こちらは15時30分から20時30分ごろまで行われるレースとなっています。17時以降の夜でも競輪を楽しむことが出来ますが、ナイター設備のある競輪場でしか開催されていません。ナイターがあるのは「函館」「青森」「いわき平」「前橋」「松戸」「川崎」などの競輪場で開催されています。

③ミッドナイト開催

3つ目のレースは「ミッドナイト開催」です。こちらは21時から23時30分ごろまで開催されるレースです。時間帯も遅くなるため、無観客で行われ、インターネットやテレビのみで楽しむことができます。周回数も1周少ないところが特徴です。

④モーニング開催

4つ目のレースは「モーニング開催」です。こちらは日中開催よりもさらに、2時間程度早い時間帯から開催されるレースです。9時から14時30分ごろまで開催され、朝から競輪を楽しみたい方に向けたレースとなっています。「宇都宮」「豊橋」「岸和田」「広島」などの競輪場で開催されます。

競輪のレースの流れを解説!

 

競輪のレースには一連の流れがあります。ここを押さえておかないと競輪が楽しみにくいので初めての方にもわかるようにご紹介します。

①選手紹介

まず初めは、バンクと呼ばれるコースを選手が競技車に乗って周回し、選手の紹介をします。「脚見せ」や「顔見せ」「地乗り」とも呼ばれ、ここで選手の状態や、後述する「ラインの作り方」、レースの作戦などを感じ取ることが出来ます。選手紹介の段階から選手同士の駆け引きは始まっていて、ここからきちんと見ておくことが重要です。

②スタート

選手紹介が終わったら車券の投票が締め切られます。その後、スタートラインの発送機に選手の車両が固定され、スタートの時を待ちます。号砲と共にレースはスタートしますが、競輪では「先導員」と呼ばれる車両が先に走り、その後を選手の車両が追っていきます。ここから選手は、自分にとってベストのポジションを探し、心理戦を展開していきます。

③周回

そして、ここから先導員を前につけたまま周回をします。先導員は風圧によって選手が不利にならないように風よけの役割を行っているのです。ちなみに、周回数はゴールライン横に周回板で掲示されています。

④打鐘

レースが残り1.5周に差し掛かり、先頭の選手が「バックストレッチライン」に到達した時点で打鐘が行われ、レースはクライマックスに向かっていきます。この時点で先導員はコースを離れ、それぞれの選手のスピードがどんどん上がっていくのです。一番競輪で興奮しやすいところになります。

⑤ゴール

ゴールの半周前辺りからは、選手のスピードは最高速度に達します。時速70km/h程度のスピードで滑走しゴールするため、大迫力のレースを見ることが可能です。後ろにつけていた選手が、一気に前に割って入ってくることもあるので見逃せません。

競輪で賭ける時に気にしておくべきことはこちら

競輪は「予測をして賭けること」が醍醐味ですが、賭ける上でいくつかのポイントがあるためご紹介しておきます。

①競走得点

競争得点とは選手の強さを数値化したものです。直近の4カ月のレース結果を元に算出されていて、一番得点が高い選手は赤、二番目に得点が高い選手は青で表示されるようになっています。競争得点は、インターネットや競輪場、場外車券場で公表されている出走表にも明記されていますので、そちらで確認しましょう。競争得点の高低は、かなりレース結果に左右されるため、事前にチェックをしておくのがおすすめです。

②ライン

競輪のレースで重要なのは「ライン」と呼ばれるものです。競輪のレースでは序盤から中盤まではラインというチームを組み、団体戦の様に戦いを進めます。選手は脚質、年齢、性格、経験年数などを基準に、ラインを組んでレースに臨んでいます。ラインをどの位置で組んで最終的に上位を狙っていくのか?という部分には心理戦が大きく関わっているので、注視しましょう。

レースの終盤になると、後ろの方にいたラインの選手が突如としてばらけはじめ、上位を狙ってきたりすることがあります。基本的には中盤までで上位にラインを置いていたチームが有利ですが、ラインを考えて賭けておくと当たりやすくなります。

③オッズ

賭ける際には、オッズをよく確認する必要があります。オッズとは「払戻金の倍率」ですが、人気の高い選手にはオッズが低くなり、人気の低い選手には、オッズが高くなります。どんなに勝ちやすい選手でも、オッズが低ければ払戻額は少なくなるので、よくオッズを確認して車券を購入すべきでしょう。

競輪が初めての方におすすめの車券の買い方をご紹介

 

競輪の車券の買い方にはいくつかのパターンがあります。

3連単 車番で1・2・3着を着順どおりに予想してあてる
3連複 車番で着順に関係なく1から3着を予想してあてる
2車単 車番で1・2着を順番どおりに予想してあてる
2車複 車番で着順に関係なく1から2着を予想してあてる
2枠単 枠番で1・2着を着順どおりに予想してあてる
2枠複 枠番で着順に関係なく1から2着を予想してあてる
ワイド  車番で1から3着内の2車を予想してあてる

上記の通り、7種類の買い方です。この中で初めての方でも最も当てやすい買い方と言えば「ワイド」です。ワイドであれば、車番の中で3着までの2選手を当てればいいだけなので、高確率で当たるでしょう。さらに、競争得点とラインを意識して車券を購入すれば、さらに当たる確率は上がってくるはずです。

まとめ

というわけで、今回は初めて競輪に挑戦するあなたのために、誰にでもわかるように競輪の特徴をご紹介してきました。

競輪は単純に見えて非常に奥の深い競技です。とはいえ、きちんとした予測を立て車券を買う事で、かなり当たりやすくなるギャンブルでもあります。

一番早く競輪を覚えるには、実際に車券を買って実戦経験を積むのがおすすめです。

また、「初めての競輪入門」などを解説してくれてる「競輪予想サイトなら競輪兄弟」のように、初心者向けに競輪を説明してくれるサイトを見るのもおすすめですよ。